「日米関係に悪影響」翁長知事の停止指示、一時無効[2015/03/30 11:45]

 沖縄県の普天間基地の移設計画を巡り、翁長知事が移設作業の停止を指示した問題について、林農林水産大臣は、この指示の効力をいったん無効にすることを明らかにしました。この問題を巡っては、23日の翁長知事による移設作業の停止指示に対し、24日に沖縄防衛局がこれを不服として、水産資源の保護に関する法律を所管する農林水産省に執行停止を申し立てていました。

 林農水大臣:「辺野古沿岸の岩礁破砕許可にかかる沖縄県知事の(移設作業停止の)指示に関して、沖縄防衛局から(翁長知事の指示に対して)執行停止の申し立てが出されていた。これを認め、本日朝、沖縄防衛局及び沖縄県に決定書を手交した」
 林大臣は30日朝、県知事の指示の効力を一時的に停止することを沖縄防衛局と県に通知しました。林大臣は「移設作業が遅れることで普天間飛行場周辺住民への危険性が継続し、日米両国間の信頼関係への悪影響により、外交・防衛上の損害が生じる」として、沖縄防衛局の申し立てを認めました。農水省は引き続き県知事の指示を取り消すかどうか審査を続けますが、審査結果が出るまでは防衛局は移設作業を継続することが可能となります。

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