東電、すべての放射線データ公表へ 汚染水流出問題[2015/03/30 13:34]

 福島第一原発で比較的高い濃度の放射性物質を含む雨水が海に流れ出ていた問題で、東京電力は今後、原発に関して測定したすべての放射線データを公表する方針を明らかにしました。

 福島第一原発を巡っては、比較的高い濃度の放射線物質を含んだ雨水が排水路を通って港湾外の海に流れ出ていて、東電はこれを公表していませんでした。問題の排水路のデータは定期的には公表せず、海底の泥の観測データなどは代表的な値を数カ月に1度程度、発表するだけでした。東電の數土会長は30日の原子力改革監視委員会で、今後は東電が測定したすべての放射線データを公開する方針を明らかにしました。しかし、測定値を公開する頻度や方法などについては今後、検討するとしています。さらに、会社として情報公開担当の役員を置き、情報について地元自治体などと協議する新たな場を設定するとしています。

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