「麻原の意のまま動く暗殺部隊」高橋被告に求刑へ[2015/03/31 11:50]

 オウム真理教の高橋克也被告の裁判で、検察側は31日午後の求刑を前に論告で、「高橋被告は麻原の意のままに動く暗殺部隊の一員」と指摘しました。東京地裁前から報告です。

 (社会部・真鍋由記者報告)
 高橋被告は手元の資料に視線を落とし、静かに検察官の話に耳を傾けています。検察側はまず、2人が死傷したVX襲撃事件について「高橋被告は麻原の意のままに動く暗殺部隊の一員で、教団の作るVXに殺傷力があることを確実に認識していた」として、殺人罪などが成立すると指摘しました。また、目黒公証役場事務長の監禁致死事件について「死亡した仮谷清志さんに麻酔薬が繰り返し投与されていたが、被告はずっとそばにいて全く気付かなかったとは到底考えられない」として、逮捕監禁致死罪などが成立すると指摘しました。現在、地下鉄サリン事件について論告が行われ、検察側は高橋被告が事前にサリンをまくことを認識していたことを指摘する方針です。午後には検察側の求刑が控えていて、判決は4月下旬の予定です。

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