沖縄返還での「密約」初めて認めた吉野文六氏が死去[2015/03/31 22:32]

 元外務省アメリカ局長の吉野文六氏が29日、肺炎のため亡くなった。吉野氏は1972年の沖縄返還を巡り、アメリカとの交渉を担当。沖縄のアメリカ軍用地の原状回復費用を日本が肩代わりするという密約があったと政府関係者として初めて認めた人物だった。密約を認めたのは、交渉から30年以上経ってからのこと。吉野氏はこう語っていた。
 おととい亡くなった元外務省アメリカ局長・吉野文六氏:「過去のことを忘却したり、反対のことを主張するなどして歴史を歪曲(わいきょく)しようとすると、歴史をつくる国民のためにはマイナスになることが大きい」

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