両陛下、パラオ訪問へ 激戦地で戦没者慰霊[2015/04/08 05:50]

 天皇皇后両陛下は8日、西太平洋のパラオを訪問されます。戦後70年にあたって、太平洋戦争で亡くなった戦没者の慰霊が大きな目的です。

 両陛下は、午前中に羽田空港からチャーター機に乗り込まれます。4時間半掛けてパラオに到着した後は、歓迎行事や晩餐会(ばんさんかい)に出席されます。夜はヘリコプターが直接、発着できることから移動時間を短縮するため、海上保安庁の巡視船に初めて宿泊されます。9日は激戦地のペリリュー島を訪れ、日米それぞれの慰霊碑に花を供えられます。ペリリュー島では、太平洋戦争末期に日本の守備隊とアメリカ軍で激しい戦闘が行われ、合わせて約1万2000人が戦死しています。両陛下は先月から風邪の症状が続いて一部の公務を延期されていましたが、宮内庁は「ご体調の面で特に大きな心配はない」と説明しています。パラオについては2003年にもミクロネシア連邦やマーシャル諸島と併せて訪問が検討されましたが、現地の交通事情などから見送られていました。

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