「まだ教えを信じている」“無期懲役”高橋被告は…[2015/04/30 17:16]

 オウム真理教元信者・高橋克也被告(57)に無期懲役の判決です。

 (社会部・真鍋由記者報告)
 判決の瞬間、高橋被告は真っすぐ前を向いて裁判長の言葉を聞いていました。裁判長から「分かりましたか」と聞かれると、小さく「はい」とうなづきました。これまでの裁判で、高橋被告が感情を表に出すことはほとんどありませんでしたが、元幹部の中川智正死刑囚が証人として出廷した際、「高橋さんも反省していないと思っていないので、ぜひご自身の考えを述べてほしい」と語り掛けました。すると、高橋被告は中川死刑囚としっかり目を合わせて、うなづきました。何かが変わるかもしれないと思いましたが、それ以降も高橋被告の様子に変化はなく、被告人質問で当時の状況を聞かれても「覚えていない」「はっきりしない」という言葉を繰り返し、事件の詳細を語ることよりも自己の保身を優先しているようにも見えました。松本智津夫死刑囚に対しては、これまでも「まだ教えを信じている」と語るなど、今でも帰依が続いていることを明らかにしています。高橋被告は最後、自らの発言を求めることもなく法廷を後にしました。

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