15年で“最も活発”な状態 大涌谷でどんな変化が?[2015/05/05 17:00]

 火山活動が活発になり、一部立ち入り禁止になっている神奈川県の箱根で5日朝、活発化してから最大の規模となる地震が立て続けに起きました。5日は、調査しないとしていた気象庁が緊急で現地入りしています。

 (社会部・杉原啓太記者報告)
 5日午前8時ごろから、「ゴー」という大きな音とともに施設から垂直に10mほどの高さまで蒸気が上がっていましたが、今はやや収まっています。ただ、それでも4日よりは勢いがやや強まっている印象です。気象庁の最新の発表によりますと、日付が変わってから5日午前8時までに85回を記録していた火山性地震は、その後、午後3時までは12回と落ち着いています。また、午前6時台に2度、観測した揺れを感じる震度1以上の地震も観測されていません。箱根山では2001年以降、数年おきに火山性地震が増える時期と落ち着く時期を繰り返しています。2001年には一日あたり117回という地震を記録していますが、5日はこれまで97回と迫っていることから、この15年間では今が最も活動が活発な状態だといえます。ただし、御嶽山で多くの被害が出た水蒸気噴火やマグマ噴火につながるような兆候は見られないため、気象庁は噴火警戒レベルを1と平常を継続しています。気象庁は6日も朝から現地に入り、高温の蒸気が噴き出している施設周辺の調査を行う方針です。

こちらも読まれています