第一原発タンクの汚染水処理 東電が“完了”発表[2015/05/27 13:42]

 東京電力は、福島第一原発のタンクにたまった高濃度汚染水について、放射性物質を減らす処理が終わったと発表しました。

 福島第一原発では、核燃料を冷やすためにかけた水や流入した地下水が高濃度の汚染水となってタンクにためられています。当初、汚染水はたまる一方でしたが、東京電力はALPSと呼ばれる他核種除去設備などで放射性物質を極力減らす作業を続け、27日に約62万tの高濃度汚染水の処理を終えたと発表しました。核燃料の冷却や地下水の流入は続いていて、今も一日約400tの高濃度の汚染水が出ていますが、処理の能力が上回るため、たまることはないということです。一方、処理を終えた水でもトリチウムなど一部の放射性物質は残っていて、新たに別のタンクにためている状態です。

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