武田薬品に業務改善命令 誇大広告で 厚生労働省[2015/06/12 20:13]

 武田薬品工業が高血圧治療薬の広告に不適切な臨床研究データを使っていた問題で、厚生労働省は、誇大広告を理由に武田薬品に業務改善命令を出しました。

 武田薬品の高血圧治療薬「ブロプレス」を巡っては、2001年から京都大学などが心臓病や脳卒中を抑える効果について、他の会社の薬と比較する臨床研究を行いました。臨床研究では「薬の効果に差はない」という結果でしたが、武田薬品は医師向けの広告でブロプレスの方が効果があるようにみえるグラフを使うなどしていました。厚労省は、医薬品医療機器法が禁じる誇大広告にあたるとして、12日、業務改善命令を出しました。誇大広告による行政処分は初めてで、再発防止策の提出などが求められます。武田薬品は、「処分を真摯に受け止め、必要な改善策を実施する」としています。

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