去年1年間に登山や山菜取りなどで遭難した人の数が、全国で2700人を超えたことが分かりました。遭難件数も2293件で、遭難者数とともに過去最多でした。
警察庁によりますと、2014年の1年間に把握した山岳遭難は2293件でした。滑落などで死亡した人や行方不明者、負傷者を合わせた遭難者数が2794人に上り、遭難件数とともに統計が残る1961年以降で最多となりました。年代別にみると、遭難者の3割近くが60代で最も多く、遭難者の約8割が40代以上でした。遭難件数、遭難者数はここ数年、上昇傾向にあるということです。遭難者のほとんどが登山届を出していないため発見までに時間がかかることが多く、警察庁は、万が一のことを考えて登山届を出してから山登りを楽しんでほしいと呼び掛けています。また、去年9月に発生した御嶽山の噴火は災害に分類され、今回の数字には含まれていません。
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