箱根山で広範囲に降下物 気象庁「噴火ではない」[2015/06/30 05:51]

 神奈川県の箱根山で29日、広い範囲で降った粒子状の物質について、気象庁は、火山灰ではなく、噴火は発生していないという見解を示しました。

 気象庁によりますと、29日正午すぎ、箱根町の強羅地区などから「火山灰のようなものが降った」と複数の連絡がありました。降ったのは白い粒子状の物質で、気象庁などが成分を調べていますが結果は出ていません。調査の結果、大涌谷の斜面で地すべりに伴って新しい噴気孔ができているのが確認されました。こうしたことなどから気象庁は、物質は新しい噴気孔から出た蒸気が周りの土砂を巻き上げたものであり、火山灰ではないとして、大涌谷周辺で噴火は起きていないという見解を示しました。ただ、29日に初めて火山性微動が観測されたことなどから、気象庁は、これまでに比べて火山活動が高まっているとみて警戒を強めています。

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