箱根山で“火山泥流” 気象庁発表の半日前に噴火か[2015/07/04 05:50]

 ごく小規模な噴火が確認された箱根山の大涌谷で、火山泥流とみられる現象が起きていたことが分かりました。

 先月29日午後3時ごろ、神奈川県温泉地学研究所が許可を得て大涌谷に立ち入り、撮影した映像です。研究所によりますと、勢いよく流れる土砂は小規模な火山泥流とみられ、噴き出した水蒸気が地表付近で急激に冷やされ、土砂とともに流れ出た可能性があるということです。また、この3時間ほど前に、大涌谷の定点カメラに粘着性の水滴が付いているのが確認されました。研究所は、この水滴が水蒸気噴火に伴う火山灰を含んだものと分析しています。気象庁は、噴火したのは先月29日夜から30日にかけてとみられると発表しましたが、研究所は、噴火はそれより半日ほど早い可能性を指摘しています。

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