火山性地震800回以上 気象庁は厳重警戒呼びかけ[2015/08/15 17:33]

 鹿児島県の桜島では火山性地震が多発し、大きな噴火が差し迫っているとして、気象庁は、噴火警報を発表し、噴火警戒レベルを4に引き上げました。今後の火山活動について、気象庁は、どのようにみているのでしょうか。

 (社会部・郭晃彰記者報告)
 15日朝から増え始めた桜島の火山性地震は、現在も多い状態が続いています。これまでに800回を超えていて、これは先月、一カ月分に匹敵する回数です。桜島では去年の暮れから山の膨らみ「山体膨張」を示す地殻変動が観測されています。これが15日朝になっていつもの数百倍もの急激な変化になったことから、気象庁は噴火警戒レベルを3から4に引き上げました。気象庁は、地下にあるマグマが岩を砕き、噴火するための通り道を作りながら火口近くまで上がっているとみています。現在は噴火前のいわば最終段階にあり、「今すぐ噴火してもおかしくない」としたうえで、2つの火口から3kmの範囲については、大きな噴石や高温の火砕流への警戒を呼び掛けています。気象庁は、現時点では溶岩が流れ出るような噴火はないとしていますが、噴石の飛ぶ距離などによってはさらなるレベルの引き上げも検討するとしています。

こちらも読まれています