「国民の理解得られない」五輪エンブレム白紙撤回[2015/09/02 05:50]

 佐野研二郎氏がデザインした2020年の東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムについて、大会組織委員会は白紙撤回することを決めました。

 大会組織委・武藤敏郎事務総長:「エンブレムを取り下げて、新たなエンブレム開発に向けたスタートを切るということが事態の解決にふさわしい選択ではないか」
 佐野氏がデザインしたエンブレムは、ベルギーの劇場のロゴと似ているとして制作者から使用差し止めの訴えが出されていたほか、エンブレムの使用イメージに他人の画像を無断使用しているとの指摘も受けていました。
 大会組織委・武藤敏郎事務総長:「オリンピックのイメージに悪影響が及んでしまうということを考えると、原作者として提案を取り下げたいという話がありました」
 組織委員会は1日、「国民の理解は得られない」として、エンブレムの白紙撤回を決めました。東京都庁などでは、ポスターの撤去など対応に追われました。新たなエンブレムについては早急に公募を行い、デザインを選ぶということです。

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