組織委「損害賠償の問題」 使用中止の影響拡大[2015/09/02 11:47]

 使用中止が決まった2020年東京オリンピック・パラリンピックのエンブレム問題。デザインを手掛けた佐野研二郎氏は「模倣や盗作は断じてしていない」としていますが、取り下げを決めた理由については「批判やバッシングから家族やスタッフを守るため」とコメントしています。一方、エンブレムを使用していた組織委員会や東京都などは対応に追われています。

 使用中止を決定した組織委員会では一夜明けて、受付に飾られていたパネルを撤去しました。また、東京都の庁舎内に貼られていたポスターは1日夜にはがされています。知事の会見の際に背景に使われていたバックパネルも今後は使用しないということです。さらに、スポンサー企業のホームページからもエンブレムが消えています。組織委員会のホームページも招致の時に使用していたエンブレムに戻りました。
 一方、組織委員会の布村副事務総長は、国会の審議のなかで「法的には損害賠償の問題だと受け止めている」と述べて、今後は都やスポンサー企業などと費用の負担などについて話し合いを進めるとしています。

こちらも読まれています