残念な結果に…ライチョウのヒナ5羽全て死ぬ[2015/09/06 15:43]

 上野動物園で卵から飼育されていた絶滅危惧種のライチョウのヒナ5羽が、6日までにすべて死にました。

 国の特別天然記念物のライチョウは、このままでは絶滅する恐れがあるため、環境省が主体となって上野動物園などで今年から卵からの人工飼育が始まりました。上野動物園では6月初めに乗鞍岳で採取された5個の卵から飼育を始め、6月末にはすべてが孵化(ふか)しました。当初は順調に生育していましたが、8月末に2羽が死ぬと、9月4日から6日までに3羽が相次いで死にました。これで飼育していた5羽すべてが死んだことになります。死んだ原因は消化吸収機能の不良とみられますが、伝染性のウイルス感染でみられるような内臓出血などはなかったということです。上野動物園は「残念な結果となったが、今回のデータを次につなげ、ライチョウの絶滅を防ぎたい」としています。

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