千葉で突風強襲 壁が飛び、電柱やブロック塀も倒壊[2015/09/07 11:45]

 千葉市で6日夜、突風が住宅街を襲いました。屋根瓦や住宅の壁が飛ばされたり、電柱やブロック塀が倒されたりしました。被害があったのは千葉市中央区のJR蘇我駅周辺です。住宅65棟が被害を受け、3人がけがをしました。また、蘇我駅では電車の窓ガラスが割れました。一夜明けた現場から報告です。

 (社会部・鈴木彩加記者報告)
 突風は午後9時半ごろから吹きました。住民によりますと、15秒ほどでほとんど時間はなかったということです。夜だったこともあり、7日朝になって辺りが明るくなるにつれ、被害状況がはっきりと確認することができました。住民らは自宅の屋根にはしごを掛け、雨をよけるためにブルーシートを張ったり、散乱したがれきを撤去したりと復旧作業に追われています。県によりますと、中央区では65棟の建物で被害が相次いだということです。そして、ガラスで体を切ったり、風にあおられて転倒するなど30代から80代の女性3人が軽いけがをしました。特に被害が大きかった住宅では、壁が剥がれ落ち、窓ガラスが割れ、突風が家の中にまで吹き込んだ様子が見てとれます。さらに、屋根の一部が飛ばされていて、空が見える状態になってしまっています。ここは蘇我駅から約400mほど離れた住宅街ですが、電柱が倒れたり物置が飛ばされるなどの被害が相次ぎました。また、駐車場では10m以上にわたってブロック塀がなぎ倒されたままとなっていて、現在もがれきが散乱しています。このほか、JR外房線では車両の窓ガラスが割れる被害が出ましたが、約100人の乗客にけがはなかったということです。気象台は現地に職員を派遣していて、この後、突風が竜巻だったのか、また被害の状況などを詳しく調べるとしています。

こちらも読まれています