ハンセン病患者 隔離法廷問題 有識者委が初会合[2015/09/09 01:25]

 ハンセン病患者の裁判が隔離された特別法廷で行われていた問題で、検証作業を進めている最高裁は8日、有識者委員会の初会合を開きました。

 かつてハンセン病の患者の裁判は、伝染の恐れを理由に公開の法廷ではなく隔離された療養所などの特別法廷で開かれていました。この問題を巡っては、元患者などからの申し入れを受けて最高裁が検証作業を進めています。最高裁は、内部調査だけではなく外部の専門家の意見を聞くため有識者委員会を設置し、8日に初会合を開きました。委員は学者や弁護士など5人で、これまでの調査について報告を受けたうえで、最高裁に対し、委員会の議論を踏まえて来年3月までに報告書をまとめるよう求めました。座長に選ばれた金沢大学の井上英夫名誉教授は療養所の訪問に意欲を示したうえで、「過去の過ちを検証して、将来どうするのか、歴史的な作業に取り組む私たちの責任も重い」と述べました。

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