上空から見る鬼怒川“決壊” 濁流被害と懸命救助[2015/09/11 11:50]

 鬼怒川の堤防が決壊した茨城県常総市では、25人の行方が分かっていません。現在も懸命の救助・捜索活動が行われています。決壊した堤防の上空から報告です。

 (倉橋友和アナウンサー報告)
 堤防の決壊からまもなく丸1日が経とうとしています。11日朝までは、少しの量ではありますが、川の水が街へと流れ込んでいる状況がありました。しかし、現在はその流れは、ほぼ止まっているものとみられます。そして、10日までは確認できなかった堤防の上の土や緑の部分があらわになっているのも上空から分かります。しかし、水没の範囲が相当、広がっています。決壊場所から距離のある東側、そして南側まで茶色く濁った水につかっているのが分かります。道路や線路、家並みや田畑が広がっている場所になりますが、完全に泥水につかっています。まるで大きな沼のようになってしまっています。ここから南に10kmほど離れた防災拠点となっている常総市役所も水没しているという状況です。そして、先ほど、警察のヘリコプターが被害現場の上空の低い位置を飛んでいるのを確認できました。救助隊員が家の2階から入り、一軒一軒、取り残された人がいないか確認するなど、依然、懸命な救助活動が続いています。

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