「決壊の場所わからない」現場付近に避難指示出さず[2015/09/13 11:53]

 茨城県常総市の災害対策本部が、堤防が決壊した地区の一部に事前に避難指示を出していなかったことが分かりました。

 (社会部・土居由知記者報告)
 市長は「大変、申し訳なかった。我々のミスで、指示を出すべきだった」と謝罪しました。
 常総市・高杉徹市長:「鬼怒川全域が水位が上がっていますから、どこが決壊するかまでは、これは分からないわけです」
 常総市では10日未明から、鬼怒川沿いの上流の地域から段階的に地区ごとの避難指示を出していました。決壊地点を中心に甚大な被害が出た三坂町には8つの地区がありますが、市が当時、避難指示を出したのは2つの地区だけで、最も決壊地点に近い地区を含む6地区には出していませんでした。このため、一部の住民に関しては逃げ遅れにつながった可能性があることが分かりました。結局、市は決壊後に鬼怒川の東部全域に避難指示を出していて、避難指示の判断の経緯などについて今後、検証が求められています。

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