福島の中間貯蔵施設 用地契約は“1%未満”[2015/09/25 08:01]

 除染で出た土などを一時保管する中間貯蔵施設について、福島県が受け入れを表明して1年以上が経つなか、用地契約に至ったのは全体の1%に満たないことが分かりました。

 環境省が除染の在り方などを定めた特措法見直しの有識者会合のなかで明らかにしました。それによりますと、8月末の段階で中間貯蔵施設の用地契約に応じたのは9件で、登記上の地権者約2400人の0.4%にすぎないことが分かりました。福島県飯舘村では、先日の集中豪雨で除染土などを詰めた土のうが大量に流されるなど住民に不安が広がっていますが、これらの袋を運び入れる中間貯蔵施設の建設がほとんど進んでいない実態が改めて浮き彫りになりました。
 福岡大学名誉教授・浅野直人座長:「そのぐらいの手間が掛かるということを十分に認識してかかっていなかったのでは。政府を挙げて、もっと真面目に考えてやらないといけない」

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