ノーベル物理学賞 日本人が2年連続受賞の快挙[2015/10/07 05:50]

 今年のノーベル物理学賞に東大宇宙線研究所の梶田隆章所長(56)が選ばれました。日本人の物理学賞の受賞は2年連続となる快挙です。

 東京大学宇宙線研究所・梶田隆章所長:「研究はすぐに役立つものではなく、いい言葉で言えば人類の知の地平線を拡大するような、そういう研究を個人の好奇心に従ってやっているような分野。純粋科学にスポットを当てて頂いて、非常にうれしい」
 梶田さんは埼玉県出身で、埼玉大学から東大大学院に進み、現在は東大宇宙線研究所の所長を務めています。2002年にノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊東京大学特別栄誉教授の門下生の1人にあたります。梶田さんは物質を構成する最小単位である素粒子の研究に取り組み、素粒子の一種である「ニュートリノ」に重さがあることを世界で初めて突き止めました。これによって、ニュートリノに重さがないことを前提にしていたそれまでの理論に根本的な見直しを迫りました。日本のノーベル賞受賞者はこれで24人となりました。

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