世界が認めた梶田氏の“功績” 超簡単に解説[2015/10/07 11:50]

 梶田隆章氏は、目に見えない素粒子に重さがあることを発見しました。あらゆる物質のもととなる素粒子「ニュートリノ」は我々の周りにも存在しています。その小ささから体などどんな物質もすり抜け、これまでは重さがないとされていましたが、梶田氏は観測で重さがあることを証明しました。研究が進めば宇宙の起源まで分かる可能性があるということです。

 梶田氏が研究を始めた当時、素粒子「ニュートリノ」に重さはないというのが物理の理論的な常識でした。しかし、梶田氏は研究開始2年後の1988年、早くもニュートリノが重さを持つ可能性がある観測結果に気が付きました。そして、1996年、待ち望んでいた観測装置「スーパーカミオカンデ」が岐阜県に完成しました。梶田氏は2年後の1998年、ニュートリノが重さを持つことを証明するデータ集めに成功し、理論的な常識を覆しました。ノーベル財団は、梶田氏の業績を「物理学にとって歴史的な発見である」とたたえています。

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