「怒るな、働け」いい言葉でしょ…ノーベル賞大村氏[2015/10/09 19:38]

 ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった北里大学の大村智特別栄誉教授(80)がANNの単独インタビューで改めて喜びを表し、ライフワークとする地方の人材育成について語りました。

 北里大学・大村智特別栄誉教授:「改めてすごい賞を頂いた。私がやったことは大したことではなく、微生物がやってくれたことを私が見つけただけで、そんなに自慢できることではない。賞の対象にもならない気持ちでいました。微生物の力を信じたのが良かった。信じることは救われるかなあと。これはね、亡くなった家内がもらってきてくれて『あなたにぴったりだ』とくれたんですよ。それで開けてみたら、これ『怒るな、働け』いい言葉でしょ。これとだるまさんをデスクの前に置いて、私は仕事をしてますよ」
 また、大村教授はチームで研究することの重要性を強調しました。日本の科学のさらなる発展に向け、人材育成に最も力を入れているということです。
 北里大学・大村智特別栄誉教授:「地方再生をやってますよね。国も道や建物じゃなくて、まず、子どもの教育をしなくては。小中学校で教育をしっかりやらないと。(成績が)上のいいところだけやるのはダメ。地方再生は人材の育成から。地方に育つ子、東京に育つ子、環境によって皆、考え方が違う。多様性のなかから優秀な子が育つのが大事」

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