処分場候補地と国が初の意見交換会 議論は平行線[2015/10/29 19:38]

 福島第一原発の事故で汚染された指定廃棄物の最終処分場を巡り、建設候補地である宮城県加美町と国が初めて意見交換会を開きましたが、議論は平行線のまま終わりました。

 29日の意見交換会では、最終処分場の候補地とされた宮城県田代岳がある加美町の猪股町長が「地すべりの危険性が高く、そもそも選定の対象から除くべきだ」などとして選定を撤回するよう国に強く求めました。これに対し、環境省側は「安全性は地質などを詳しく調査したうえで確認したい」などとして、あくまでも、最終的な判断のために国の現地調査を受け入れるよう求め、議論は平行線のまま終わりました。田代岳の候補地では連日、環境省の職員が現地を調査しようと試みていますが、29日の午後も地域住民に阻まれました。国の手法を強引だとして、地元の反発が高まっています。

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