心のケアが大事…“絆診療所”4年8カ月目の再出発[2015/11/11 11:53]

 東日本大震災から11日で4年8カ月です。福島県南相馬市では、仮設の診療所で避難住民のケアを続けてきた医師が新たな診療所で再出発しました。

 南相馬市にある絆診療所。院長の遠藤清次医師(58)が震災の翌年、避難住民のために仮設住宅の近くに自費で建てました。ここでは、体だけでなく、心のケアが大事だと遠藤医師は感じています。
 絆診療所・遠藤清次院長:「閉じこもりやうつ状態、精神的なことの方が大きくなってきている」
 震災前に勤めていた病院は避難区域にあります。同じ思いを持って、患者の不安に向き合います。
 患者:「こんなこと言っていいのかな、ということまで聞いてもらえるので、心を治してもらえるような感じ」
 診療内容を充実させるため、先月、近所に新たな診療所を建てました。
 住民:「うわうわうわ。今度、お世話になるわ」
 絆診療所・遠藤清次院長:「3月11日をもって、それまで色々あったつながりが途切れてしまって、このままでいいのかと納得できなかった。つなげていきたいという思いがあって、私の体が持つ限り、続けていきたい」
 避難住民を支えるため、絆診療所の奮闘は続きます。

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