H2Aロケット29号機打ち上げへ 商業衛星を初搭載[2015/11/24 00:05]

 海外の商業衛星を載せたH2Aロケット29号機が24日午後、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられます。

 ロケットの機体は23日夜、組み立て棟から発射地点へと移動しました。天候の影響で当初の予定より作業は2時間半遅れましたが、機器などに問題はなく、この後、燃料の充てん作業などが進められる予定です。H2A29号機で打ち上げられるのはカナダの通信放送衛星で、日本のロケットが民間の商業衛星を打ち上げるのは初めてです。今回はロケットのエンジンなどを改良して飛行時間を延ばし、搭載した衛星を目的の軌道の近くまで運ぶプロジェクトに挑戦します。成功すれば世界的な衛星打ち上げのニーズに対応する幅が広がり、宇宙ビジネスにおける日本の国際競争力を高めることが期待されます。作業が順調に進めば、H2A29号機は24日午後3時23分に打ち上げられる予定です。

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