あかつき5年ぶり再挑戦 残りエンジンで金星軌道へ[2015/12/07 11:51]

 金星調査へ再挑戦です。5年前、メインエンジンの故障で金星を回る軌道に入ることに失敗した「あかつき」。その後、太陽の周りを回っていましたが、7日、残った小型エンジンを使って減速し、金星の重力を利用することで金星を回る軌道に入るよう試みます。

 あかつきは金星に接近した午前8時51分から、小型のエンジン4基を進行方向に向かって20分間、噴射することに成功しました。これでスピードが落ち、金星を回る軌道に向かって投入されました。実際に軌道に入ったかどうかの確認には今後、2日ほど掛かります。順調に軌道に入った場合、金星の周囲を8日余りで1周しながら大気の様子などを観測する計画で、日本にとって初めてとなる惑星探査が実現することになります。あかつきはすでに設計上の寿命を過ぎているほか、太陽に近い軌道を飛行し続けるため高熱や放射線による影響も懸念されていますが、今のところ機器などの故障は起きていません。

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