年末迎え温泉街は…“噴火警戒”引き下げの箱根山[2015/12/30 11:52]

 神奈川県箱根山では先月、約半年ぶりに噴火警戒レベルが「1」へと引き下げられました。観光客を迎える温泉街はこの年末、どのような対応を取っているのでしょうか。

 (社会部・杉原啓太記者報告)
 大涌谷から約3kmの場所にある箱根町強羅駅周辺に来ています。観光客の姿も多く、6月の小規模噴火した直後に比べると、以前のその姿を取り戻しつつあるように感じられます。そして、観光客を取り戻すための取り組みの一つが、観光協会が独自で大涌谷が突発的に噴火した場合の緊急避難場所を示した地図を作りました。これを観光協会などに貼るなどして、観光客の不安を取り除く努力が続けられています。
 観光客:「安心できる。泊まった所にも、ヘルメットが用意されていると書いてあった」「結構、活気があって、いつも通りかなと思う」
 現在も大涌谷では、依然として高い濃度の火山ガスが発生していて、近くを通る箱根ロープウェイは一部区間で運休のままとなっています。強羅地区の年末年始の旅館の予約率は去年と変わらない水準に回復していますが、まだ全快とはいえません。ある土産物屋の女性は、「温泉街・箱根の象徴である大涌谷が戻ってきて箱根完全復活となってほしい」と来年への期待を口にしていました。

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