箱根復活の追い風を…麓の温泉街には多くの観光客[2015/12/30 17:39]

 神奈川県の箱根山では先月、約半年ぶりに噴火警戒レベルが「1」に引き下げられました。麓の温泉街には、年末年始を過ごそうと多くの観光客が訪れています。

 (社会部・杉原啓太記者報告)
 箱根の玄関口、箱根湯本は30日午後5時を過ぎても駅を降り立つ人は絶えません。5月に商店街を取材した時と比べ物にならないくらいのにぎわいを見せています。温泉地学研究所によりますと、大涌谷では7月にごく小規模な噴火が発生した以降は噴火は観測されておらず、現状で噴火が起きる可能性は低い状態だということです。一方、火山ガスは濃度が通常よりも高い状態が続いていて、現在も大涌谷周辺では一部で立ち入り規制が続いています。先月、警戒レベルは1に引き下げられましたが、観光協会が独自に避難場所の地図を作ったり旅館にヘルメットを置くなど、観光客に安心して滞在してもらえるように様々な試みが続いています。
 観光客:「レベルも下がったじゃないですか。だから大丈夫かなと思って(来た)」「毎年30日、31日は息子と何年もずっと(旅行に)来ているので。これだけ人がいるので安心した」
 実際に商店街の人に話を聞いてみます。
 商店街の人:「(Q.11月に警戒レベルが下がったが、それ以降、客の数など実感としてどうか?)去年並みに戻ってきていると思います。皆様のご尽力を頂きまして、ありがたいと思っています」「(Q.今年は箱根にとって逆境の年だったともいえるが、来年はどのような年にしたいか?)歴史ある箱根なので、『日本の箱根』というよりも『世界の箱根』に羽ばたきたいと思って、皆様のご尽力とおみ足をこちらにお運び願いたいです」
 実際に観光客に話を聞くと、箱根を応援するために10年ぶりに訪れたと話す人もいて、箱根への追い風を感じました。

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