DNA鑑定の態勢強化指示 鹿児島・無罪判決で警察庁[2016/01/27 20:51]

 鹿児島市で起きた強姦事件を巡って、有罪判決を受けていた男性が控訴審で無罪判決となった事例を受け、警察庁は全国の警察にDNA鑑定の態勢を強化するよう改めて指示しました。

 2012年に鹿児島市で起きた強姦事件の控訴審で今月、福岡高裁は被害に遭った女性の体内から別の男性のDNA型が検出されたなどとして、1審で有罪判決を受けていた男性に対し、無罪判決を言い渡しました。そのうえで、鹿児島県警がDNA鑑定の作業の内容や経過を記載したメモなどを廃棄していたことなどから、警察の捜査がずさんだったなどと指摘しました。警察庁はこの事例を受け、鑑定終了後にまとめて記録を作成するのではなく、過程ごとに鑑定記録を作成することや作業の内容などを記載したメモなどを破棄せず保管するなど、DNA鑑定の態勢を強化するよう全国の警察に指示しました。

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