茨城の“汚染ごみ”処分 環境省が分散保管決める[2016/02/05 05:55]

 福島第一原発の事故による放射性物質を含む「汚染ごみ」について、環境省は各県1カ所に処分場を造る方針を転換し、茨城県については、自治体の要望に応じて分散して保管することを決めました。

 環境省・井上信治副大臣:「現地保管の継続(分散保管)ということを、この場で決定させて頂きたい」
 放射性物質の濃度が1キロあたり8000ベクレルを超えた「指定廃棄物」について、環境省は、茨城県の14の市と町が分散して保管することを認めました。ごみの量が比較的少なく、放射線量も下がっているのが理由です。しかし、宮城や栃木など他の県で分散保管を検討するかは「各県の意向や状況を最大限、尊重する」と述べるにとどまりました。これまでの1カ所の処分場に集める方法では、候補地の自治体で激しい反対運動が起きています。茨城のケースをきっかけに分散保管など新たな処分方法に踏み出すのか、今後は環境省と県の姿勢が問われることになります。

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