フケ? 髪の毛が「抜けて薄くなる理由わかった」[2016/02/05 10:33]

 高齢になって髪の毛が抜けて薄くなるのは、毛を作る細胞がダメージを受けてフケのように落ちてしまうのが原因であることが東京医科歯科大学のグループの研究で明らかになりました。

 この研究をしたのは、東京医科歯科大学の西村栄美教授らのグループです。人間の髪の毛は、毛穴の奥の「毛包」と呼ばれる器官にある細胞で作っています。東京医科歯科大学の研究グループは、この髪の毛を作る細胞の変化についてマウスを使って調べました。その結果、マウスが高齢化するにつれて細胞は機能しなくなり、最後は皮膚細胞に姿を変えて、フケや垢(あか)となって落ちてしまうことが分かりました。これらの変化は、加齢によって細胞のDNA(デオキシリボ核酸)にダメージがたまったため起きたもので、人間でも同じ現象がみられるということです。研究成果は、今後の脱毛症の治療法の開発に役立つ可能性があり、5日発売のアメリカの科学雑誌「サイエンス」に掲載されます。

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