「どの程度効果?」“福一原発”の凍土遮水壁承認[2016/02/15 13:41]

 福島第一原発の汚染水対策の切り札とされる「凍土遮水壁」について、原子力規制委員会が運用方法を大筋で了承しました。

 これまで規制委員会は、凍土遮水壁が完成して氷の壁ができた場合、原子炉建屋内の汚染水が建屋の外に出てくる危険性を指摘していました。これに対し、東京電力は15日の検討会で、まず海側の凍結を先行させ、残りを段階的に実施することを提案し、規制委員会が大筋で了承しました。実際に凍結を始めるのは3月にずれ込む見込みです。凍土遮水壁は1号機から4号機の建屋を取り囲むように地下に約1500本の凍結管を埋め込んで「氷の壁」を作り、地下水が流れ込むのを防ぐ対策です。ただ、実際にどの程度、効果があるのかは専門家の間で意見が分かれています。

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