天文衛星「アストロH」搭載 H2Aロケット打ち上げヘ[2016/02/17 11:49]

 天文衛星「ASTRO−H」を搭載したH2Aロケットが、鹿児島県の種子島宇宙センターから17日に打ち上げられます。この衛星はX線を観測できる望遠鏡を搭載していて、X線の感度が最大でこれまでの100倍になり、何と80億光年先の観測も可能で、宇宙創生の謎に迫ることができます。

 (室屋美帆子記者報告)
 打ち上げの予定時刻まで6時間を切りました。天候不良で一度、延期された打ち上げですが、天気は次第に回復してきていて、ロケットは発射台で打ち上げの時を待っています。ロケットの機体は17日未明、組み立て棟から発射地点へと移動し、燃料の充填(じゅうてん)作業などが進められています。30号機で打ち上げられるのはX線天文衛星「ASTRO−H」です。ブラックホールなどが出すX線をこれまでより最大で100倍の感度で観測し、宇宙がどのようにして今の姿になったのか、その解明につながることが期待されます。天候不良で打ち上げは5日延期されましたが、島にはその瞬間を一目見ようと待ち続ける人たちがいます。
 大阪府から11日に種子島へ来た人:「一生に一度は生で迫力を味わいたいと思って来た」
 宮城県から16日に種子島へ来た人:「打ち上がるまで種子島にいようと思う」
 作業が順調に進めば、ロケットは午後5時45分に打ち上げられる予定です。

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