低気圧急発達 除雪追いつかず 北海道で被害相次ぐ[2016/02/29 11:47]

 発達中の低気圧の影響で北日本は大荒れの天気となっています。北海道では、強風で建設現場の足場が崩れたり車が立ち往生するなど各地で被害が出ています。

 北海道苫小牧市では29日午前9時ごろ、最大瞬間風速32.6メートルを観測しました。これは、2月の観測史上1位の記録で、前が見えないほどの吹雪となっています。建設現場の足場が崩れる被害が出ているほか、消防には屋根が風で飛ばされたという通報が10件以上、寄せられています。この苫小牧市や江別市などでは、すべての小中学校が臨時休校となっています。札幌市では、明け方から一気に雪が強まり、午前11時現在、24時間で降った雪の量が20センチとなりました。市内の道路は除雪が追い付かず、雪で路面電車が一時、立ち往生するなど、現在も交通の乱れが続いています。また、新千歳空港は朝から128便の欠航が決まっているほか、JRは特急9本を含む88本が運休となっています。午後は大雪の中心が太平洋側東部に移り、多い所でさらに50センチの雪が降る見込みで、交通障害などに警戒が必要です。

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