国vs沖縄 「埋め立て取り消し」めぐる裁判が結審[2016/02/29 17:02]

 沖縄県普天間基地の移設を巡る国と沖縄県の法廷対立がヤマ場を迎えています。

 名護市辺野古の埋め立て承認の取り消しを巡り、国が沖縄県の翁長知事を訴えた代執行裁判が29日に結審しました。法廷には地元・名護市の稲嶺市長が証人として出廷し、「これまで70年間の沖縄の歴史、ここで行われてきた人権を否定するようなことから私たちを解放してほしい」と訴えました。また、29日は、県による埋め立て承認取り消しの効力を停止した国の判断を不服として、沖縄県が国を訴えた裁判も開かれ、こちらも結審しました。2つの裁判は来月以降にそれぞれ判決が言い渡される予定です。一方、菅官房長官は「法的に瑕疵(かし)はない」と述べて、辺野古移設を進める政府の方針は変わらないことを強調しました。

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