「息子がこのどこかに…」陸前高田市で潜水捜索[2016/03/11 05:53]

 津波で大きな被害を受け、200人以上が今も行方不明になっている岩手県陸前高田市では、家族立ち会いのもと、海の中で捜索が行われました。

 捜索は行方不明者の家族の要望を受けた釜石海上保安部などが行い、6人の潜水士が海底に潜り、行方不明者につながる手掛かりがないかを捜しました。10日は行方不明者の家族も同行し、捜索の開始に合わせて海に向かって花を手向けました。陸前高田市では、震災によって今も205人の行方が分からないままです。
 長男(当時43)が行方不明・吉田税さん(81):「息子がこのどこかに、あるいは行方不明者の方々の誰かが確かにここにいるんじゃないかなと、そんな思いでいっぱいです」
 捜索では、自転車やスキーのブーツなどが見つかりましたが、行方不明者の手掛かりとなるものはありませんでした。岩手県の沿岸被災地では、11日も県警が290人態勢で集中捜索を行う予定です。

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