【震災5年】正念場迎える原発“廃炉作業”[2016/03/11 11:51]

 福島第一原発の廃炉作業は、震災から5年が経ち、正念場を迎えています。

 地下水が建屋に入るのを防ぐ凍土遮水壁は、原子力規制委員会の了承が得られれば、今月中にも凍結が始まります。1号機から4号機までの建屋を取り囲むように段階的に凍らせ、凍結完了は秋ごろになる見込みです。ただ、地下水をブロックする効果は未知数です。使用済み燃料の取り出しは3号機が2017年度から、1、2号機では2020年度から始まる予定です。一方、メルトダウンした燃料の取り出しは2021年度からを予定していますが、放射線量が非常に高く難航しています。仮に取り出せたとしても、保管方法や保管場所のめどは立っていません。

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