原発事故3年前に 東電「津波対策不可避」の資料[2016/03/12 00:05]

 福島第一原発を巡って、東京電力が事故の3年前に「津波対策は不可避」と記した内部資料を作っていたことが分かりました。

 ANNが入手した東電の資料は2008年に作られたもので、福島第一原発に押し寄せる津波を試算し、予想される高さは最大で15.7メートルに達するとしています。そのうえで、「現状より大きな津波の高さを評価せざるを得ない」「津波対策は不可避」と書かれています。この資料は、当時の所長も出席した第一原発内の会議で配られ、「機微情報のため資料は回収」とされていました。東電はこれまで、巨大な津波については「想定外だった」と繰り返し説明しています。取材に対しては、「当時の津波の検討に関する社内資料の一つであると思われる」と回答しています。

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