学生や住民など一時1000人が孤立した南阿蘇村は[2016/04/17 16:54]

 熊本県南阿蘇村では、大学のキャンパスに学生や住民など1000人が一時、孤立状態となりました。

 (久田友也記者報告)
 東海大学阿蘇キャンパスでは体育館が避難所となっていて、近所の住民や学生が一緒に肩を寄せ合って避難生活を送っています。避難所につながる道ですが、崩落してしまった阿蘇大橋、その手前の南阿蘇橋も大きく破損している状況で、車の通行が大変厳しい状況です。避難所に向かうまでに会った夫婦に話を聞いたところ、「物資も少ない。物資のヘリは16日夜に到着すると聞いていたが、17日午前中の時点で届いていない」と話していました。一晩、チョコレートなどのお菓子で空腹をしのいだということでした。自衛隊によりますと、「今はなんとか物資を運ぶヘリを往復させていて、物資を少しずつ届けることができているが、避難している方々を急いで救出できる状況ではない」と話していました。一方、こちらに避難された別の地域住民によりますと、東海大学の人たちが率先して組織立って物資の運搬や生活の手助けをしてくれているのがありがたいと話していました。この避難生活はしばらく続きそうで、つらい避難生活となりそうです。

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