地震後、初の大雨に捜索中断 南阿蘇村に避難指示[2016/04/21 11:45]

 熊本や大分の地震ではこれまでに48人の死亡が確認されています。雨が激しく降り続いているため、安否が分かっていない人の捜索は現在、中断されています。

 (高野圭記者報告)
 熊本県南阿蘇村では21日朝から弱い雨が降り続いていましたが、午前10時をすぎたあたりから雨や風が非常に強くなってきている状況です。熊本地震では48人が死亡しましたが、うち14人が死亡した南阿蘇村では現在も2人と連絡が取れなくなっています。1人と連絡が取れなくなっている高野台団地の現場では、自衛隊や警察が24時間態勢で捜索活動を続けていましたが、午前4時すぎに雨が激しくなってきたため、捜索を一時、中断しました。現在、南阿蘇村では大雨・洪水・暴風警報が発表され、土砂災害の危険性が非常に高まっているため、捜索活動の再開のめどは立っていないような状況です。一方、村では20日夜から新たに避難指示を出し、現在は1629世帯3900人に避難指示が出ています。南阿蘇村は地震後、初めての大雨で土砂崩れへの警戒が依然、続いています。雨が上がった後も復旧活動が難航することが予想されています。

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