全国の野生ミドリガメ800万匹に　生態系に影響も

　もともと外来種でペット用として人気のミドリガメが野生化して繁殖した結果、全国で800万匹にまで増えていることが分かりました。

　環境省によりますと、北海道や南西諸島といった一部の地域を除き、ため池などの野外で生息しているミドリガメの数を調査したところ、推定で約800万匹に上ることが分かりました。日本固有のカメであるイシガメの生息数100万匹の8倍になります。ミドリガメはペット用として外国から輸入され、人気が高い一方で無断で野外に捨てられるケースが後を絶たず、大量に繁殖した結果、生態系に深刻な影響を及ぼすとみられています。環境省はすでに輸入規制などの対策に乗り出していますが、改めてミドリガメを野外に捨てないよう呼び掛けています。