最高裁が“違法”認め謝罪 ハンセン病で特別法廷[2016/04/25 18:03]

 ハンセン病の特別法廷問題で、最高裁が差別の助長につながったとして謝罪しました。

 最高裁・今崎幸彦事務総長:「ハンセン病患者の人格と尊厳を傷付けるものであったことを深く反省し、おわび申し上げます」
 ハンセン病患者の裁判を隔離された療養所などに設置された「特別法廷」で開いていた問題について、最高裁は25日に調査結果を公表しました。特別法廷は、1948年から1972年にかけて95件、設置されていました。最高裁は「遅くとも1960年以降は、ハンセン病は確実に治癒する病気になっていたが、科学的な知見や必要性を検討せずに特別法廷の設置を認める定型的な運用を行っていた」「裁判所法に違反する運用で、差別の助長につながり、患者の人格と尊厳を傷付けた」として謝罪しました。一方で、裁判の公開原則を定めた憲法には違反しないとしました。

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