国内初「卵巣バンク」開設へ がん治療の女性向け[2016/04/28 00:05]

 不妊治療の専門病院が国内で初めて、いわゆる「卵巣バンク」を始めると発表しました。

 凍結保存の対象になるのは、乳がん患者など化学療法の治療によって機能が損なわれる可能性がある女性の卵巣組織で、東京都内のクリニックなどで凍結保存されます。がんを克服した後に卵巣組織を戻せば、2年から10年の間、毎月排卵が起き、妊娠の可能性も残るとされています。これまでは、がん治療と卵巣の摘出や凍結保存を同じ医療機関で受けなければならず、近くに対応可能な医療機関がない場合は患者が遠方の病院に行く必要がありました。今後は、卵巣バンクが聖路加国際病院など国内13の医療機関と連携することで、患者は地元の医療機関でがん治療を受けつつ、卵巣の凍結保存を選択できるようになります。

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