崩れた山に新たな亀裂 さらなる崩壊の恐れも[2016/05/05 00:05]

 地震で大きな被害のあった熊本県南阿蘇村で、崩れた山の斜面に新たな亀裂が見つかりました。国は、さらに崩壊する恐れがあるとして警戒を呼び掛けています。

 国土交通省担当者:「崩壊しきれなかったような残土がございますので、それが崩れると下流の方に流れ出す可能性が高いと」
 国交省の現地調査によりますと、崩落した阿蘇大橋西側の南阿蘇村立野地区で、崩れた斜面の上に新たに長さ数十メートル、幅2メートルほどの亀裂が数カ所で見つかりました。雨や余震により、さらに斜面が崩れる恐れがあるということです。立野地区ではほぼ全域の347世帯に避難勧告が出ていますが、自宅の片付けなどで入る際には十分な警戒が必要です。また、地震の影響で熊本市と阿蘇方面を結ぶ県道が寸断されています。このため、連休にもかかわらず、観光施設では客足が途絶えて休業を余儀なくされています。
 俵山交流館萌の里・寺本篤史次長:「今年は(客が)ゼロです。一番お願いしたいのは道ですよね。道が直れば元に戻ると思います」
 この施設では野菜の通信販売など一部の業務を再開していますが、開店のめどは立っていません。

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