化血研の業務停止終了も…地震で事業譲渡交渉に影響[2016/05/07 00:05]

 血液製剤を不正に製造していた熊本市の医薬品メーカー「化血研」の業務停止期間が終了しました。製造部門の事業譲渡が検討されていますが、地震による被害で交渉に影響が出ています。

 医薬品メーカーの化血研が国の承認と異なる方法で血液製剤などを作っていた問題で、厚生労働省は1月に「医薬行政の根幹を揺るがす案件」と指摘し、過去最長となる110日間の業務停止命令を出していました。業務停止期間中に抜本的な組織の見直しを求められたため、化血研は製薬大手のアステラス製薬にワクチンや血液製剤の製造部門を譲渡する方向で交渉していました。6日に業務停止期間は終了しましたが、地震によって工場の建物や機材にも被害が出ていることから、化血研は「製品の生産・供給体制の復旧を第一優先に進める。アステラス製薬との交渉は継続中」としています。

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