いまも震災の爪痕深く…続く避難生活に疲労ピークに[2016/05/14 17:35]

 観測史上初めて震度7を2回観測し、甚大な被害が出た熊本県益城町から報告です。

 (松田朋子アナウンサー報告)
 (Q.1カ月が経ち、町に変化は?)
 1階部分が大きく崩れた家屋。下には布団やエアコンなど生活用品が散らばっています。あちらは棟上げしたばかりの住宅だったということですが、真新しい木材の柱が倒れて、跡形が残っていない状態です。震災から1カ月が経ちましたが、倒壊した家屋は震災当時のまま残っている状態です。
 (Q.がれきの片付けも進んでいないように見えるが、理由は?)
 これは、片付けをしていないというより、したくてもできないということです。というのも、住宅を解体する際に掛かる多額の費用は、条件はありますが、補助を受けられます。それには罹災(りさい)証明書が必要になります。しかし、町の職員が避難所の対応に追われているため、実は証明書の発行がまだ1件も進んでいない状態です。被災した住民は家を解体できず、3000人以上が避難生活を送っていて、疲労がピークに達しています。

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