南海トラフ“ひずみ”分布 毎年5センチ超の所も[2016/05/24 17:14]

 南海トラフの震源域で、ひずみがどこにたまっているか初めて明らかになりました。

 南海トラフでは海のプレートが陸のプレートの下に沈み込むように動いていて、これによって陸のプレートも引き込まれるように動き、地震を引き起こすひずみがたまります。海上保安庁は2006年度から9年間にわたり、南海トラフの海底15カ所で、音波を発信する装置を使って地殻変動を調べてきました。その結果、場所によってひずみのたまり具合は異なっていますが、特に高知県沖では1年に5.5センチ、三重県沖では5.1センチずつひずみがたまっていると推定されることが分かりました。
 南海トラフ地震に詳しい名古屋大学・山岡耕春教授:「(南海トラフで)小さめの地震が起きた時、それがどういうものを刺激、誘発するか、そういうデータを使ったシミュレーションや予測の研究が進んでくる。今後、どういう地震が起きるか想定するところに貢献してくれる」

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