日本学術会議、“軍事目的は協力しない”から転換も[2016/05/26 18:54]

 国内の科学者でつくる日本学術会議は、戦争目的の研究に協力しないとしてきた立場を転換し、軍事研究を容認することも含めた議論を開始することを決めました。

 日本学術会議は戦後、一貫して戦争や軍事目的の研究には協力しない姿勢を表明してきました。しかし、防衛省が資金を出す研究の公募が昨年度から始まるなか、「近年、軍事と学術とが各方面で接近を見せている」として今回、立場を転換することを含めて検討を始めるということです。26日に記者会見をした日本学術会議の大西隆会長は、私見としたうえで「個別的自衛権の範囲なら軍事目的の研究が許容されるべき」という見方を示しました。日本学術会議は今後、軍事と民生の両方に利用できる研究成果の扱いや軍事関係の資金が研究活動に与える効果などについて議論を進めます。

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